2014年4月1日火曜日

イカトン研究、新教授獲得へ前進

本学終身名誉教授東北太郎氏が新教授獲得に向け、アオーバ・ブラック氏の調査に乗り出した。今年、三月に新外国人教授イカニーモ・トンペイ氏が原因不明の頭痛により緊急帰国。わずか一週間で職を辞することになり、代わりとなる即戦力の教授の獲得が急務となった。トンペイ氏はイカトン生態研究の第一人者であった。イカトンとはいかにも東北大生の略称で蔑称として使われていることも多い。同氏はイカトンが東北大生の理系に多いということを世界で初めて証明し、今年のノーヘル生理学賞にもノミネートされた。将来的には本学でイカトンを減少させるための研究を行う予定であった。

代役として期待されるブラック氏は研究費3年20億円で交渉を開始する予定となっている。東北太郎氏はブラック氏について「論文を見て二秒で決めた。ブラック氏なら前任者以上の功績を挙げてくれるに違いない」と太鼓判を押した。しかし、学内からは不安の声も挙がっている。「イカトン研究は大切な研究テーマの一つであるが、研究内容が現在頭打ちとなっているため20億円の研究費が無駄になってしまうのではないか」という意見が教授会で多数挙げられた。
一方で学生は賛否両論だ。賛成意見としては「研究の最終目標であるイカトンの撲滅を達成できれば、本学の負のレッテルが剥がれ、世間一般で問題視されている晩婚化を阻止する手段となり得るのでは」という意見が多く聞かれた。3年20億円はイカトン撲滅のために妥当な条件と考える学生も少なくないようだ。しかし、反対意見も非常に根強い。イカトン原理主義者による集会も頻繁に行われ、「イカトンを撲滅させるなど言語道断であり、人道主義に反する」という趣旨の声明を繰り返し発表している。過激派の中には大学側がイカトンの撲滅を画策するのであれば、青葉山の爆破も辞さないといった脅迫の声明を挙げるものも出る事態となった。

過激派の意見に対し、東北太郎氏は「やれるもんならやってみな」と強気の姿勢だ。「青葉山キャンパスは24時間営業でテロ対策には余念がない。しかし、万全を期して各研究室には改めて注意を喚起するつもりだ」と述べた。また、教授会や学生の反対意見に対しては「黙れ、素人が!」と激怒。あくまで自身の考えを変えるつもりがないことを強調した。

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